こんにちは、にゃんまゆげです。

何にでも心がすぐに反応してしまう
人が言ったことにいつも動揺してしまう
必要以上に、人を警戒してしまう
こういった経験はありませんか?
この記事では、このようなことに「心当たりがある人」に向けてお話ししていきたいと思います。
読み終わった後はきっと、読む前より「少し楽になれる」または「あなたに必要な気づきがある」と思います。
それではさっそく、本文にまいります。
「対人過敏」は「怖がりなのに勇敢なチワワ」
チワワは、小さくてとてもかわいい生き物です。
身体が小さいので、とても怖がりなのですが、大きな物音や、危険を察知すると、勇敢に立ち向かいます。
飼い主を守ろうとして、大袈裟に”ワンワン”と騒ぎます。そこも愛おしい一面です。
「対人過敏」とは、「相手から傷つけられないようにする」ための心身の反応です。
過去に受けた出来事がトラウマとなっている人が、自分を苦しめるものの正体を知ることを導くサインです。
”対人関係に与える影響”に名前をつけることによって、重要な症状として認識するという目的があります。
トラウマのない人であれば、相手の言動に多少の違和感があったとしても、「少し様子を見る」ということができます。
相手に質問したり、いろいろな角度から考えてみることができます。
もし本当に怪しいことだとしても、「あまり近い関係ではないから気にしないようにしよう」というように、相対的な位置付けができます。
「対人過敏」の症状がある人だと、少しでも「怪しいのではないか」と感じると、
「脅威のセンサー」が作動してしまい、「少し様子を見る」という思考をもてません。
とにかく脅威(恐怖)を感じてしまうので、「相手が近い関係であるかどうか」を考える余裕もなく、
客観的な考え方ができなくなり、異様に警戒したり、攻撃的になったり、度を超えてその場をめちゃくちゃにしてしまうことだって起こりうるのです。
あなたはどちらでしたか?
後者であれば、この後も読み進めていただけると、きっと心が楽になります。
症状は一つとは限らない
ここまで読み進めてくださった人は、すでに診断を受けたり、自覚がある方かもしれません。
ですが、症状は一つとは限りません。
「対人過敏」の症状がある、と自覚できたら次のステージへと進めます。
私の場合は、3年前に「持続性気分変調性障害」と診断されました。
簡単にいうと、「慢性うつ」です。この病気は多くの人が若いとき(10代)から発症しているとされています。
精神疾患は、遺伝性もありますし、生活環境が影響している場合もあります。
少なくとも、私は幼少期から家族内、小学校の先生や友人関係、様々なところで、とても戸惑いながら生きてきました。なので心当たりは色々とあります。
あなたは心当たりがあるでしょうか?
今では、幼少期からの「戸惑いがあったこと」を自覚していますが、
ほんの最近まで、わからずに生きてきたように思います。
だって、自分が育ってきた環境も、家族も、自分が経験できることは一つの道なので、
なかなか比較もできないし、信じたくもない、と思ってしまって、”気づきようがない”とさえ思うのです。
自分を生きづらくさせてきた「対人過敏」や様々な症状とは、一体いつ、どこからきたのか。
私の場合はぼんやりと想定できますが、まだ明確にしなくていいかな、と思っています。
人によっては、とてもつらい、感情を強く刺激することだと思いますので、無理して今思い出す必要はありません。
ただ、「自分の症状に、一つひとつ気づいていく」ということがとても大切です。
1億人いたら、1億の人生の道がありますよね。
人によって一つの症状だけでなく、いくつも重なって複雑な症状として現れているケースもあるということを知っておきたいです。
ポジティブ思考を取り違える人々
何事も前向きに、ポジティブに、という「ポジティブ思考」は、
以前に比べれば「何かしら問題がある」と感じる人も多くなりました。
ですが、「対人過敏」や心が安定していない人は、今でも巻き込まれることが多いのです。
ポジティブに考えることは悪いことではありませんが、「何事も」となると”人間の現実とのズレ”が生じます。
いつもポジティブな言動や行動している人は、それが自然に自分を鼓舞できているのであれば問題ないです。
そういった人は世の中に存在し、かつそれが”良し”とされて、強引に間違った権威をふるまう人も多くいるのです。
悪気はないのでしょうが、強引に「そんなにネガティブなのは良くないよ」とか、「もっとポジティブに考えようよ」と言って
押し付けてくる人は危険人物です。そういった人は、他人にもそれを強要する傾向にあるのが事実です。
私は巻き込まれないように、躊躇なく距離をとって心を守ります。
ここで考えたいことは、
本当のポジティブ思考を目指すのであれば、ネガティブな気持ちになっているということも含めて、自分をポジティブに受け入れる形の方がずっと健康的
引用:対人関係療法でなおす「気分変調性障害」 【著】 水島広子
ということです。
ネガティブな感情も、人間には自己防御能力として備わったものです。
ある状況においてネガティブな感情を感じることには、意味があります。
ネガティブな思考でいっぱいの人に対し、何事もポジティブに! ということは、
ひどい頭痛が起こっている人に対し、頭痛など感じるな! と行っているのと同じくらいひどいことです。
すきま時間は”活用すべきではない”でOK
最近の傾向の一つとして、「すきま時間の活用」「常にスキルアップ」など、
あらゆる隙間時間を利用して自己を向上させよう、という風潮があるように感じます。
心が安定していない人は、ただでさえ、「自分は努力を怠っているのではないか」という気持ちを背負って生きています。
そのような状態にある人は、「普通に暮らしているだけでも、努力しすぎている」くらいだということです。
常にエネルギーを使っている分、通常の生活においても休息が必要なのです。
むしろ「もっと”すきま時間”を増やして休むこと」です。
頭が忙しくなってきたな、と感じたら、
「今は何もせず、しばらくぼーっとしなさい」と命じるようにしてください。
相手も症状を抱えているかもしれない事実
ここで、もうひとつ考えたい大切なことがあります。
たとえば、自分の症状が強く出てきたとき、そばにいる家族や友人、恋人も、あなたの症状に強く反応してしまう、という場面です。
そうなった場合、自分は溢れ出てくる恐怖から「センサー」がはたらき、支離滅裂な攻撃をしてしまうわけです。
コントロールが効かなくなっていて、自分でもなぜそのような反応が起こっているのかさえわかりません。
それを受けた相手も、何かしらの症状を持つ人であれば、受け止めきれず、もうお互いに立っていられなくなりますね。
言い合いになったりすることもあります。
お互いにその最中では、コントロールできないわけですから、気づくことは難しいのですが、
「相手も症状を抱えている」可能性も否定できないということを知っておきたいということです。
私の場合、「対人過敏」の症状がとても強くあらわれて、何度も大切な人が去りました。
「どうして他の人にはできていることが、自分にはできないのだろう」
という思いでいっぱいになりましたし、母に助けて欲しいと思ったこともありました。
ですが、私の母は(父もですが)私がつらそうにしていると、何も言わないんです。
目を背けたいというか、イライラしてるのかな、とさえ感じる態度です。
それはずっと昔からそうでしたので、寂しかったです。
ですが、本当は、母も様々な症状を背負った人でした。
今ならわかりますが、支えたくてもできなかったのだと思います。
そして母は、陰でとても落ち込むのだそうです。私をそうしてしまったのではないかと、
罪の意識と、その罪を否定する気持ちが混乱してパニックになるのだと思います。
人間って、ほんと複雑だなーと思います!笑
私は、今はいろいろ経験してきて「人に期待しない、諦めモード」の最中です。
愛するチワワと猫が生きがいです。
彼らは純粋無垢で、一点の曇りもないですから。愛すべき生き物です。
そんな私ですが、ちょっと距離を置いた場所から、ツイッター、ブログ、インスタグラムと、進歩しています。
いつか時期がきたら、「諦めモード」から次のステージで生きたいです。
この記事の主な参考書籍はこの2冊です。
水島先生の本は何度も読んで、救われました。
読み返すたびに、気づきがあります。
いかがでしたか?
あなたには、あなたの事情が必ずあります。
この記事が、何かあなたの役にたてば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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